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■肥満と糖尿病

最近ではすっかりメジャーな病気になってしまったメタボリック症候群ですが、こんなハイカラな名前をつけなくともその昔から内臓脂肪症候群と言われて何十年も前からわかりきっていたものです。
肥満は高血圧や高脂血症、脂肪肝・痛風・果ては癌まで引き起こす可能性がある重大な問題ですが、原因は非常に単純で「過食と運動不足」に過ぎません。まぁ、そうは言っても世はグルメ時代・・飽食の時代においうちをかけるように全自動化が進んでいるわけですから太るなという方が難しいかもしれません。何しろ体を動かすためにわざわざお金を払ってジムに行かなくてはならないのですから・・。
さて、この肥満と最も密接な関係がある病気が糖尿病です。
最近ではやれ内臓脂肪が・・レプチンが・・アディポネクチンが・・と難しい話に進みがちですが、実際は話はすこぶる単純なお話です。
人間が炭水化物・・要はごはんや麺類を食べると最終的にはブドウ糖に分解されて小腸から血液に吸収されます。この状態が血糖と言われるものです。この血液中のブドウ糖はすい臓から出るインスリンというホルモンの働きで血液から細胞の中に運び込まれます。細胞は自分自身を分裂増殖させたり筋肉運動をさせたり・・各々果たすべき仕事をするためにブドウ糖をエネルギー源として使用します。ところがその細胞があまりエネルギーを使わない状態にいたら・・そのブドウ糖は中性脂肪として脂肪細胞に「いざというときのエネルギー源」として蓄えられるのです。
ところがいつまでたってもそのエネルギーが使われない・・・。こうして人間は肥満になっていきます。当然体が脂肪で大きくなたのですから、その大きくなった体を維持すためにさらに大量にブドウ糖を摂取します。しかし、そのブドウ糖もエネルギーとして使われない・・やがてインスリも「これ以上中性脂肪を貯めてもしかたない」ということになり、その働きを減らし始めてしまいます。
当然その後も食事の摂取量は減らないわけですから・・血液中にブドウ糖が溜まり始めてしまうわけです。






■糖尿病の考え方

糖尿病にはこうした過食・運動不足によるインスリンの機能低下を引き起こした結果によるものが圧倒的に多いのですが、中には遺伝的にすい臓の働きが悪くインスリンが十分にでないというタイプもあります。
前者を2型糖尿病・後者を1型糖尿病といいますが、現実には両者の混合状態のような方もたくさんいます。
どちらも結果的には血液中のブドウ糖が過剰になっているという結果に変わりはありませんが、前者は原因が自分自身の生活習慣にあるわけですから、早期に対応が出来れば「治癒」という結果を得ることができます。後者は遺伝的要素によるので、治ってしまうということは原則としてありません。さらに言えば内服薬で強制的にすい臓を働かせていても、いつかはすい臓がバテるという結果に陥ってしまいますので、できれば早期にインスリン治療に踏み切ったほうがよい・・という考え方が主流です。
ただ、インスリン注射も永遠に使える安全なものとは限りません。体外から体に入り込むタンパク質は体にとってはある意味「異物」です。その異物に対して抗体が出来上がっていくことも多々あります。
そういった意味で糖尿病の治療に王道はないと言わざるを得ません。
世の中には治療のクリティカルパスなるものがありますが、基本的には人間千差万別。個人個人に合わせたきめ細かい配慮の上に成り立つ治療でなければいけません。
もっともこれは糖尿病に限った話ではないのですが・・・。

■なぜ人は太ってしまうのか・・

続はまた後日・・・
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